この記事では、競技かるた界で輝かしい実績を持つ関東第一高校と、そのリーダーである矢島聖蘭さんについて詳しくご紹介します。矢島さんは、全国大会で2連覇を成し遂げた立役者であり、競技かるたの強豪校として知られる関東第一高校を牽引する存在です。彼女がどのようにしてその地位を築き上げたのか、そして関東第一高校がいかにして競技かるた界でトップに立ったのか、その秘訣に迫ります。
関東第一高校競技かるた部と矢島聖蘭(やじませいら)さんの活躍
関東第一高校競技かるた部とは
関東第一高校競技かるた部は、2014年に創部された比較的新しい部活動です。それにもかかわらず、短期間で全国でもトップクラスの強豪校として知られるようになりました。この部の特徴は、部員同士の絆と強いチームワークにあります。部員は現在約67人おり、3年生18人、2年生29人、1年生20人と、学年を超えて密に連携しています。
練習は平日放課後から夕方6時30分まで行われ、休日には朝9時から夕方6時までみっちりと行われます。特に印象的なのは、部員たちが「何事も本気で頑張る」というモットーを掲げている点です。この精神が部の成長を支え、数々の大会での優勝につながっています。
また、競技かるたは個人の技量が重要視されますが、関東第一高校ではチーム全体での勝利を目指す団体戦にも力を入れています。そのため、個々のスキルを高めるだけでなく、チーム全体の戦略を練り、練習に励んでいます。これにより、彼らは全国大会で連覇を成し遂げるほどの強さを誇っています。
かるた甲子園での関東第一高校の連覇
かるた甲子園とも呼ばれる「小倉百人一首競技かるた 全国高等学校選手権大会」で、関東第一高校は見事に2連覇を成し遂げました。この連覇は、ただの偶然ではなく、綿密な準備と日々の厳しい練習の成果によるものです。団体戦で勝利するためには、個々の実力だけでなく、チーム全体の協力と戦略が重要です。
特に、2024年の大会では、全国から集まった強豪校58校が参加し、関東第一高校は前年の優勝校として大きな注目を集めていました。決勝戦では、過去の大会でも好成績を収めている浦和明の星女子高校と対戦し、4対1という結果で勝利しました。この勝利は、チーム全員の力を結集させた結果であり、特に主将の矢島聖蘭さんのリーダーシップが大きな役割を果たしました。
この連覇は、関東第一高校が「かるたの新時代」を築いたことを証明し、今後も競技かるた界で注目され続ける存在であることを示しています。
矢島聖蘭(やじませいら)さんの競技かるた歴と実績
矢島聖蘭さんは、これまで数々の輝かしい実績を残してきました。競技かるたを始めたのは小学生の頃で、姉がかるたをする姿に憧れて競技をスタートしました。それ以来、彼女は一貫して競技かるたに打ち込み、実力を磨いてきました。
中学時代にはすでに全国大会での優勝経験があり、高校に進学後もその勢いはとどまることを知りませんでした。高校2年生の時には、全国高校小倉百人一首かるた選手権大会で個人戦・団体戦の両方で優勝しました。彼女の持ち味は、圧倒的なスピードと正確さで札を取る技術です。年間700戦もの試合形式の練習を重ね、他の追随を許さないスピードを手に入れました。
矢島さんの実績は、単なる個人の成果にとどまらず、チームを率いての連覇という偉業にもつながっています。全国大会での団体戦2連覇は、彼女のリーダーシップとチームメイトとの強い絆によるものでしょう。
矢島聖蘭さんの高校生活と競技かるたへの情熱
矢島聖蘭さんの高校生活は、競技かるたへの情熱に満ち溢れていました。彼女は「高校生活のすべてをかるたに捧げる」と公言しており、実際にその言葉通りの生活を送ってきました。平日は学校の放課後に、休日には早稲田大学かるた会へ出稽古に赴き、週7日間、ひたすらかるたに打ち込んできました。
ただし、矢島さんの情熱は単なる自己満足のためではありません。彼女はチームのリーダーとして、部員全員の成長を常に考え、彼らに対して強い指導を行うこともありました。時には厳しい言葉をかけることもあったそうですが、それはチーム全体のレベルアップを目指してのことでした。彼女の強い意志とリーダーシップがあったからこそ、関東第一高校は全国大会で連覇を達成できたのです。
また、矢島さんはメンタル面でも非常に強く、特に大きな大会前には部員全員に向けて長文のメッセージを送り、プレッシャーを軽減するよう努めていました。このように、彼女の高校生活は競技かるたへの情熱と、それを支える仲間との絆に彩られていたと言えるでしょう。
矢島聖蘭さんとチームメイトの絆
矢島聖蘭さんと彼女のチームメイトとの絆は、関東第一高校競技かるた部の強さの秘密の一つです。中でも、矢島さんと小西美彩子さん、伊津野弘さんの3人は中学時代からの仲間であり、高校でも一緒に全国制覇を目指してきました。この強い絆は、団体戦での連携や互いの信頼感に大きく寄与しました。
特に、全国大会のようなプレッシャーがかかる場面でも、この絆が支えとなりました。矢島さんは、試合前や練習の合間に、仲間と積極的にコミュニケーションを取ることで、チームの士気を高めていました。また、苦しい局面ではお互いを励まし合い、最後まで諦めない精神を共有していたのです。
彼らの絆は、単に一緒にプレーする仲間という以上のものであり、勝利を掴むための重要な要素でした。この強い絆が、関東第一高校の連覇を支えたのです。
競技かるたの世界で矢島聖蘭さんが目指す未来
矢島聖蘭さんのトレーニング方法と競技スタイル
矢島聖蘭さんの競技かるたにおける強さは、彼女が実践している独自のトレーニング方法とスタイルに支えられています。まず、彼女のトレーニング方法の一つとして挙げられるのが、手首に250gのリストバンドを装着して行う素振り練習です。毎日これを100本こなすことで、腕力とスピードを鍛え、誰よりも速く札を取る力を身につけました。
さらに、矢島さんのプレースタイルには「手出しかるた」と呼ばれる独特の技術があります。これは、句の一音目が読まれた瞬間に反応し、札を取りに行くというものです。このスタイルはリスクがありますが、矢島さんはお手つきを恐れず、自信を持って挑んでいます。この大胆なスタイルが、彼女の試合での勝率を高めています。
また、彼女は対戦相手との駆け引きにも長けており、試合の流れを見極めながら、適切なタイミングで札を取りに行く判断力も持っています。これらのトレーニングとスタイルの融合が、矢島さんを競技かるたのトッププレイヤーに押し上げた要因です。
矢島聖蘭さんは何段？八段は通過点！
矢島聖蘭さんは、競技かるたにおいて実力による昇段の最高段位である八段の申請資格（A級優勝15回）をクリアしました。この段位は、競技かるたの世界で非常に名誉あるもので、取得には高度な技術と多くの経験が必要です。八段に昇段するためには、全国大会や公式戦での優勝を重ねることが求められ、ただの実力だけでなく、安定した精神力と戦略的思考が必要です。
矢島さんがこの段位を取得できた背景には、日々の努力と熱意があります。幼少期から積み重ねてきた競技かるたへの情熱は、彼女をトッププレイヤーへと成長させ、大きな目標を達成させました。彼女は、この段位を誇りに思いながらも、さらに高みを目指して挑戦を続けています。
この八段は、矢島さんにとって単なる通過点にすぎません。彼女は今後も自らのスキルを磨き続け、競技かるたのさらなる高みを目指しています。これからも、彼女の活躍に期待が寄せられています。
矢島聖蘭さんが目指す「クイーン」の称号
矢島聖蘭さんが競技かるたを通じて得たものは、単に技術やタイトルだけではありません。それ以上に、彼女は競技かるたを通じて多くの大切な経験や価値観を学びました。まず、競技かるたに取り組む中で得たのは「努力の大切さ」です。日々の練習で鍛えた技術や精神力は、何度も試合で勝利を重ねる原動力となりました。矢島さんは、自分の努力が結果として現れることを実感し、それが自信へとつながっています。
さらに、仲間との絆やチームワークの大切さも学びました。競技かるたは個人競技でありながら、団体戦ではチーム全体の力が求められます。矢島さんは、仲間たちと共に切磋琢磨しながら、チームで勝利を目指すことの喜びを味わいました。この経験は、彼女にとってかけがえのない宝物となっています。
そして、彼女が目指す次のステップは、矢島さんは競技かるたで「クイーン」の称号を手にすることを目標としています。この目標は、ただの夢ではなく、矢島さんの実力とこれまでの経験からして十分に手の届く現実的な目標です。
2023年の大会（第67期クイーン位決定戦予選）でも、あと2試合勝てばクイーンへの挑戦権を獲得できるところまで進んでおり、その実力は証明されています。今後はさらにトレーニングを積み重ね、技術を磨きながら、クイーンへの挑戦を見据えて日々努力を続けることでしょう。
競技かるたの強豪・関東第一高校と矢島聖蘭さんに関するポイントまとめ
- 関東第一高校競技かるた部は2014年に創部された
- 関東第一高校競技かるた部は短期間で全国トップクラスに成長
- 部員数は約67人、3学年が密に連携している
- 平日放課後と休日に集中的な練習を行っている
- 部のモットーは「何事も本気で頑張る」
- 2024年のかるた甲子園で2連覇を達成
- 2連覇は主将・矢島聖蘭さんのリーダーシップが大きく寄与
- 矢島聖蘭さんは小学生から競技かるたを始めた
- 中学時代に全国大会で優勝経験がある
- 高校2年で全国高校選手権の個人・団体戦で優勝
- 矢島聖蘭は年間700戦もの練習を重ねた
- 矢島聖蘭の強みはスピードと正確さ
- 高校生活をかるたに捧げ、週7日練習を続けてきた
- チームメイトとの絆が強く、団体戦での勝利に貢献
- トレーニング方法にはリストバンドを使った素振りがある
- 独自の「手出しかるた」スタイルを持つ
- 矢島聖蘭はクイーン位を目指して今後も挑戦を続ける
- 彼女は2023年にクイーン位挑戦権に近づいた
- 競技かるたを通じて努力の大切さを学んだ
- 仲間との絆やチームワークの重要性を経験した
- マツコの知らない世界で関東第一高校、矢島聖蘭さんの強さが紹介！